mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

夏の出来事 昆虫編

昨日(29日)から今日にかけて、茶の介の事件以外にも色んなことがありました。
昆虫観察ですが、ちょっとした事件もありました。

事件というのは、信じられないことですがうちのアルミの門扉の端の溝でアゲハ蝶のさなぎが脱皮しようとしているのを発見。29日の朝、気がついたのですが、まあ自力で羽化できるだろうとそのままにしていました。その後何度か目にする機会があったのですが、最後に見たのが何時だったか、とにかく随分長い間まだ片方の羽だけを高く伸ばして時々バタバタ動いている状態のまま、その場所にいたのです。

忙しさに紛れてすっかり忘れていたら、今朝大雨の降った後、24時間ぶりに目に入ったのは、どうしたことか昨日から全く進展のないままの姿。これはきっと一大事と、注意深く門扉からはずして部屋の中へ連れて入り、どうなっているのかルーペで見てみました。
すると、さなぎの殻が頭の部分と腹の部分にまだ被さっていて、蝶の頭も目玉もすっぽりと固い皮に押さえつけられ、体を抜き出すことができないでいるのです。何という鈍臭さ。それともたまにこういうアクシデントが起こるのでしょうか。とにかく何とか手助けしてやれないものか。

頭から胸、腹と繋がっている固い殻を鋏でちょん切れば、頭を押さえつけている殻は帽子を脱ぐように簡単に取れるだろうと思いますが、注意しないと足を一緒に切ってしまいます。足の在処を確認すると、どうしても一本見えません。その殻の裏にひっついていては一緒に切れてしまう。結局その一本は既に折れて萎えてしまっていることが分かりました。で、慎重に足を避けて鋏を差し込み左右から2回切れ目を入れると無事殻を切断、予想通り頭の部分がパカッとはずれ、蝶の黒い大きな瞳が見えました。

腹の方の殻も何とか取り除くと黒い塊のままの羽が縮こまっていました。

もうこのアゲハは空を飛ぶことが出来ないまま死んでしまうかも知れません。
とにかく砂糖水とスポーツドリンクを混ぜた水を作り、脱脂綿にヒタヒタに浸して、それに留まらせてやっています。でも渦巻き状になっているはずの喙が見えません。足と同様、長時間ばたついている間に折れてしまったのかも知れません。砂糖水も飲めていないのかも。
今、窓辺のデュランタの下に置いてやっています。猫が悪さをしないようにステンレスの網を被せて。