mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

貧窮問答歌、再び読む

散らばっている中から日本史の教科書発見。高校時代のものでした。私のものだということは、乱雑に引かれたアンダーラインで分かります。意外に落書きはほとんどなかった。
開いて見た時の第一印象は「あー、印刷悪ー」でした。紙質ももちろん悪いし写真(本文中はもちろんモノクロ)なんて何が何だか分からないくらい粗い。こんなんで国宝の仏像だとか肖像画だとか載せたってねえ。昔はこれで普通に見ていたんですねー。端の方は茶色に変色して、もう何年か経てばポロポロ欠け落ちるんではないかと思われます。私っていったいいつの人?と自分でも怖くなるほど。
また暇な時(そんなの永久にない!)にはこれでも紐解くか、と思ってパラパラめくって見てると、ありました、日本史の中で子供心にも何故か最も印象深かった史料。「貧窮問答歌
へー、山上憶良の歌だったとは記憶から消えてました。日本史、日本文学嫌いだったので。何故かというと漢字特に固有名詞が読めないから。(日本人の漢字を好き勝手に訓読みする悪癖が、今外国人の日本語学習の高いハードルになってます。韓国のように漢字は音読みだけにして、訓読みの場合は基本ひらがなで書くようにすればよかった。でも今の日本語表記が可読性に優れている(速読術が効果を発揮するのはたとえば一面漢字ばかりの中国語より仮名漢字交じりの日本語の方だろうし)のは否めないし...)
閑話休題。この歌は抜粋しか載ってなかったんですが、今ネットで検索して初めて全文を読みました。印象深かったのは「シモトとるさとおさが声」という言葉だったんですが、全文を読めば読むほど我が身のことのようで慄然。いえいえ、ははは、暖房なしでダウンコート着て指先凍えながらキーボード打ってるなんて、すごい贅沢だと思いました。
この時代から何世紀も経ってるのに、いまだに役人と庶民の関係は変わってないんだなとしか思えません。
直近の大阪知事選、知名度(知ってる=善ではないよね)なんかに左右されずしっかり考えて投票多ノン末世(あら、変換まで末世的)、大阪の皆様方よ。宮崎もでしょうが大阪こそ何とかせなあかんのちゃいまっか。あのゴミ焼宮殿は何。