mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

「猫帰る」の顛末

皆様、ご心配とお見舞いありがとうございました。

明け方までの寒い雨から一転、10時に目覚めると夏のような日差しが久々に地に満ちている日曜日。
ベッドから起きあがって振り返ると、なんと脇にくっつけて置いてあるソファーの肘掛けにきょとんとした顔をして、あの子が座っているではありませんか……!!私の寝顔をのぞき込んでいたようです。

夢ではないか、というのはこういうことだと生まれて初めて知りました。夕べもうその子との別れをほぼ自分自身に言い聞かせていたのです。

抱き上げて抱きしめて、他の猫がびっくりして寝床から顔を出すくらい名前を呼び続けたのは言うまでもありません。ケガもなく、痩せてもいません。が、様子がおかしい……
まるで私や兄弟たちを忘れてしまったかのように目が落ち着かないのです。怯えているという訳ではありませんが、何かを警戒しているかのような目で周りを、そして私までを見るのです。ゴロゴロも全然言いません。缶詰を開けてやると少し食べ、水も飲みました。

一体何があったのか、記憶喪失にでもなったのか、でも帰って来たということはそうではないし。
ここが本当にリラックスできる自分の家だと思い出すまでケージに入れて置こうか、首輪で繋いでおこうかとも考えましたが、やめました。帰ったらひどい目に遭うと考えられては逆効果なので。

他の猫たちと一緒に玄関先の日向へ出してやると、もしかしてと心配したような、すぐにまた姿を消してしまうことはなく、みんなと一緒に日向に座っていました。

どうやらすっかり春の目覚めが訪れたようで、義理の母であるクリちゃんにつきまとっています。この三日間もどこかの彼女のストーカーをやっていたのでしょう。狂犬病予防接種で忙しい時期が終わったら即手術の予約を入れようと思います。
♂猫はそういう事情でいなくなることは本当にあるんですね。周りが見えなくなっているこの期間に事故にあったり事件に巻き込まれたりでそれっきりになるんでしょうね。でも本人が最後までワクワクドキドキなら飼い主が悲しむほどの不幸ではないのでは。いつも姿の見えるところにいて欲しいというのは人間のエゴかも知れません。地震津波など天災による危険は屋外にいる方が猫なら回避可能だろうし、火災や飼い主の不注意による事故の危険はないし。それに私だって家の中でポケーとしてるより人生の目的遂行の途中で命を落とす方を望みますから。とあれこれ自分自身に言い聞かせているところです。