mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

パソコンに生まれ変わった子


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今日新しい製作用のマシンが届きました。
その数時間前、家の前の車道の路肩に、このヘッダーのモデルの女の子が倒れているのを、朝ぼらけの中に発見。事故は未明の頃に起こったようで、体の芯にはまだうっすらと温かさが残っていて、お腹も柔らかでした。

その時間私はイラスト描いて起きていました。冷たいアスファルトの上で私を呼んでいたのかも知れません。

その子のために庭の花で花束を作りました。今年最初に咲いたツツジの花とコブシとオキザリス。きれいな色のものを集めました。

この子はゲンちゃんの妹、ゲンちゃんより数日遅れて連れられて来ました。島に捨てに行くというのをご近所の方がうちの難民キャンプに連れて来たのです。少し人見知りする性格のようだったし、かなり大きくなっていたので慣れるかどうか心配でしたが、すっかりなついてくれました。

この子には大恩があるのです。去年、あろうことかうっかり茶の介の部屋の窓をしっかり閉めてなくて、夜中に茶の介が外を歩き回っているのを、この子が発見して鳴いて知らせてくれたのです。茶の介と出くわしたのがこの子でなかったら、大げんかになっていたか、知らん顔してすれ違っていたか、いずれにしても悔やんでも悔やみきれない事態に発展するところでした。(茶の介はFIVなのです)この子は茶の介とは結構いい関係で、しかも茶の介が一人で出歩くことが異常だと分かっていてくれたんです。
それからカリカリを他の子が食べ散らかしてお皿の外にこぼしたやつを、わざわざ拾って食べてくれる親孝行な子でした。

十何匹もいる大所帯の中の一匹一匹、要らない子なんていません。どの子も陰でちゃんと私を助けてくれているんだ、と、この子によって初めて気付かされました。

今日届いた新しいマシンに、この子が宿ってくれたと信じます。
うちの前の道では猫の交通事故が結構多発します。しかも一度起こると連続する感じ。本当にどこか山奥へ引っ越したいです。車さえ通らなければ交通事故で死なせることはないのですから。