mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

見上げたムクドリ

リカちゃんが捕まえて来ました。20cmくらいある、かなり大きな鳥。鳩山さんの言ってたヒヨドリムクドリか、そんなとこだろうと思って検索し、今ムクドリだと分かりました。

実は昼頃リカちゃんがくわえて入って来た時はギャーギャー派手に鳴いてまだ傷も大したことなさそう。リカちゃんの口元におねだりに行くと、すんなり簡単に渡してくれました。周りにはゲンちゃんたち他の子が鵜の目鷹の目で取り囲もうとしていたので危ないところ。

とりあえず表に連れて出ました。嘴で私の指に咬みつきますが痛くはなし。元気そうなのでとりあえず空き地に向かって放して見ると...あちゃー、2、3m飛んで草むらに着陸。羽が変になっているので飛べないようです。こりゃ拾ってやらないとまた猫に捕まってしまう、と思い、すぐ捜索に行ったのですが見つからず。

その後暫くして茶の介の散歩をしていると、その空き地の横の用水路の浅い水に落ちて、壁を登ろうと何度ももがいている鳥を発見。さっきの鳥に違いなし。

ザルを持ってズボンの裾をまくし上げて水深10cm程の溝へ下り、ザルを被せて簡単に捕獲できました。

こういう時のために鳥かごを買ってあるので、それに入れて、物干し竿に吊し、水や食糧を準備しに行って帰って見ると、ジャーン、鳥かごの底が地面に落とされ鳥は行方不明。甘かった。猫たちが地面からジャンプして鳥かごにぶら下がり、首尾良く底の部分を落として獲物をゲットしたのです。せっかく2度も助けてやったのに、今頃は5、6匹の子猫たちに八つ裂きにされているだろう、と罪悪感に襲われていたところ、鳥かご落下現場から10m程離れた物置の中から何やら鳥の鳴き声がしたので見に行くと、案の定トム、ミッチー、その他5、6匹の子猫たちに囲まれ、物置の壁際の物陰に追い詰められて、鳥は嘴で果敢に立ち向かっているではありませんか。
幸いというか奇跡的に体に傷も出血もない。相手が子猫と病人のミッチーだったのが良かった。子猫たちはスズメなら取って食うのですが、こんな大きな鳥をどう仕留めたらいいのか知らないようです。そりゃあ1年先輩のリカちゃんですら生きたまま連れ帰りあっさりママに引き渡したくらいですから。

ホントに生き運のあるムクドリ。今度は注意深くまた鳥かごに入れ、さてどこにかくまうか。仕方ないので別の物置(になっているプレハブ)に入れることに。
ネットで調べる前だったので何を食べるのか分からず、とりあえずこういう時のための買い置きの「小鳥のエサ」(ヒエだかアワだか)と水を与えました。でも見向きもしない。
そう言えば空き地のビワの実が甘くなった頃、大群で群がってつついていたのはこの鳥では?と思い出し、地面に落ちている熟した実をナメクジから奪い取って来て2つ3つ与えて見ました。するとちょっと嘴で突っつくそぶりを見せたものの、その後は踏んづけるばかり。

皮が固いのかと、剝いてやったものも与えましたが同じ事。

ネットで調べると虫などが主食とか。弱りましたねー。

しかし1匹だけでも恐ろしい天敵数匹に取り囲まれ多勢に無勢の絶体絶命の状況にもひるまない雄々しい鳥の姿。初めて見ました。「あんた、すごいねー、えらいねー」と声をかけてやりました。
明日まで生きてるかどうか。生きていたら前のコウモリの時のように、またモンプチか肉片を与えて見ようと思います。