mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

クリちゃんiPhoneケース&キレル人について


クリちゃんiphone.jpg

インパクトあるクリちゃんです。

可愛いクリちゃんの後に続いてシリアスな話題で首をひねりつつ...
引きこもり・ネット中毒による事件が起こっていますね。
ネット接続を切られたら、そりゃ突然暗闇に落とされたようなショックでしょう。かといって接続を切った方の事情を知ると当然だと思います。
自分の身になって考えると、ネットがなくなるのは自分がなくなることと等しい。でもだからといって殺人なんて。どんなに困難でも歯を食いしばって自立して自分の回線を引くことを考えるしかないのに。

あまりにも短絡しすぎる人が多くなっているのは怖いですね。シェフに言わせるとキレル原因は一言で言えば「諺を知らない」ことにつきるそうです。私も同感。

はやる心、怒りの感情を抑えるための良い格言があります。

「一旦の客気にはやりて一生を捨つるは知者の為さざる所也」

「後悔先に立たず」「ならぬ堪忍するが堪忍」などと比べ格段の品格。これはシェフの若い頃からの座右の銘ということで私も門前の小僧です。必要な時に心に浮かび戒めとしています。今回記事に書こうとして検索してみたのですがどうにも見あたりません。シェフに問い合わせると、福地桜痴(源一郎)という幕末の幕臣、明治のジャーナリストの言葉だ(記憶が正しければ)ということです。シェフが若い頃、書物の中で見つけメモして覚えたそうで、それほど人口に膾炙していないのかも知れません。

諺・四字成語・格言などは人類ン千年の血と涙、失敗と後悔の経験の結晶、集大成ですよ。人間、何やかんや言ってもそれ程脳に大差ないのだから他人の経験のダイジェスト版を読むことは最近流行の時短から言ってもとっても効果的な学習法。

昔から読書全然しない私ですが、「ゆとり」のなかった?時代の学校教育(普通の公立小中学校)のお蔭で諺・成語類は結構重点的に習いました。また昔の(昔って言葉が頻繁に出るようになったか、私も...)ラジオで良く流れてた浪花節の世界でもそういうものをよっく分かるように解説してくれていたんですね。子供の頃から聞くともなく耳に入り、子供なりに理解して来たものです。近頃のクイズ番組見てると若い人たちが余りにもこういうものを知らないことにビックリというか愕然、お気の毒に思います。

諺・故事・成語類を知らないということは有史以来の膨大な先人達の知恵を借りることが出来ないということですよ。何事にも自分一人だけの十何年から数十年の蓄積しかないなけなしの脳みそで対処しないといけないんですよ。情報社会のお蔭で知識はグローバルになっている面は素晴らしいことですが、しかしそれも今生きている人間たちの間だけのこと。それもネットできる世代となると平均年齢はかなり若くなる。歴史上の賢人たち、いや賢人に限らずそれぞれの人生の辛酸をなめ尽くした名もない大勢の先人たちはネットに乗って来てはくれません。

読書も漢字もいいけど、教育関係の方に「ことわざ」学習の大切さをもっと気付いて欲しいです。この意味で若い世代でもまだまだ普通に思考・会話の中に四字成語がぽんぽん飛び出す中国の人は畏るべし。何せ本場ですから、しかも人口が多い、歴史が長い。データベース上の知恵の質、量ともにダントツ世界一なんですから。せっかく漢字の読める日本人、しっかり。