mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

理想の夏

何年も前から夢見ていた、木陰で涼しく暮らす夏...これが今年初めて初歩的な成功を収めました。

我が家はコンクリートの陸屋根で一日中どこかに日が当たり、じっくり熱せらるので、窓を開け放っていても明け方まで室温30℃超というのが続いています。あ、エアコンはナシ、扇風機が人間用一つとパソコン用一つ、茶の介用一つの計3つ。

そのため朝起きてから真夜中まで、暑くてこらえきれなくなったら表に出てホースで植木にも屋根の上にも水を撒き散らすことで、かろうじて温度を下げています。水は地下水をポンプでくみ上げているので水道代はかかりませんが電気代がかさみます。

というのが我が家の夏の生存方法だったのですが、前々から私には快適に過ごす方法が分かっていたのです。お金も要らず手間もかからずに。でもシェフの協力なしには出来ないことで、そのシェフがイマイチ乗り気でなかったため実現しなかったのです。
それは、建物全体を植物で覆うこと。
屋根には中庭のフジの枝を引っ張り上げてそこで広がって頂く。壁にはツタ(甲子園のと同じ種類)を這わせる。これで完璧な省エネ、どころかゼロエネ快適生活ができるはず。

去年のいつ頃だったか、シェフと屋根に登ってみると、全然剪定しなくて好き放題に伸びているフジの枝が、やっと屋根の上にも伸びる空間があると気づき、自力で這い登っているのを発見、ロープで引っ張って屋根の中程まで誘導しておいたのです。今、フジの枝は屋根の真ん中あたり、全体の1/4くらいを覆っています。茶の介の部屋に近い場所なので、茶の介はずいぶんと涼しい思いをしているようです。それが証拠に、昼間外に出してくれと鳴いてねだることがなくなりました。
冬になって葉っぱが屋根の上で枯れると、排水孔が詰まったり長年のうちにはコンクリートが傷んだりというデメリットもあるでしょうが、目の前の煉獄から逃れることが先決。

人間が昼も夜も過ごしている部屋の真上にはまだ枝が伸びていないのですが、廊下の上はすっかり覆われているので通るたびに涼しいなーと思います。来年にはこの部屋の上まで伸びるかなー。そうなったらもうこの世の天国。でもそのうち引っ越すつもりなのですが...もっと早くからしとけばよかった。