mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

「はだしのゲン」初ドラマ化

思えば何故今までドラマ化されなかったんだろう、と不思議。色々抵抗勢力があったのかも。今、「核兵器持つべし」という議論さえおおっぴらになされる時代になって、これがドラマ化されたということは、日本もまだ捨てたものじゃないということかな。
昔この漫画をある言語に翻訳したいと思ったことがありましたが、他の仕事が忙しく、また能力にも余るので実現しませんでした。今ではきっと誰かが翻訳しているのでしょう。

原爆の非人道性は言うまでもないけど、この物語の中で強烈なテーマとして浮き彫りにされているのに町内会長に代表される戦争協力者たちの姿があります。それと非国民のレッテルを貼られることを恐れて口を噤み、戦争反対を表明する父親のいるゲンの一家を白い目で見る近所のフツーの人々。万が一何かが間違って再びこのような悪夢の日が繰り返されるとしたら、町内会長になる人間がいないと言えるか、付和雷同する臆病者はいないか、周りを見渡して考えると、日本の社会がこの60年余の間に本当に進歩して来たのかどうか不安になります。