mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

真夏の夜の闖入者

たった今至福の時だのとのんきな記事を書いた直後に、まるで恐怖映画ですよー。

今パソコンしている部屋の外は物置になっていて、野良猫食堂をやっているのですが、そこで何やら物音がするので出てみたのです。夜中の0時を回ってました。

目に飛び込んで来たのはっ

何と、子牛ほどもあろうかというでっかい犬っっっ。茶色、オス、秋田県グレートデンを足して2で割ったような感じ。私が四つんばいになったよりデカイ!!今まで生きて来た中で見た最大の犬です!!
子供の時読んだ「南総里美八犬伝」の挿絵の八つ房みたい。
野良猫食堂の残飯を狙って来たようです。今までも時々あまりにも早くお皿が空っぽになる時があって、犬の仕業ではないか、と思ったことあったのですが。田舎のこととて、飼い犬でも夜中にちょこっと放す人もいるし、この頃は昭和30年代のように野良犬も結構よく見かけるようになりました。経済や社会が後退するとこういうことも復活するんだなーと感心したり納得したり。

普通なら恐怖のあまり凍りついてしまうでしょうが、そこは昔取った杵柄。
最初は全然恐怖心は湧かず、おもむろに近づいて声をかけると、向こうも悪びれる様子もなく、頭を撫でさせました。が、しきりにうちの玄関の方を気にしているので、見てみるとトッピーとお姉ちゃんが遠巻きに見ています。襲われてはたまらないので、犬を牽制しながら痛い手でトッピーたちを両の小脇に抱えて家に入れてドアを閉め、また犬たちと話し合いに戻りました。犬たち、というのは、もう一匹、こちらは普通の小さい雑種犬ですが、子分のように付き従っているのもいました。

でかい牛犬の頭を撫でながら、ふと冷静になって考えると、これが急に「う〜」とか言い出したらどうしよう...格闘したらたぶん私に勝ち目はない。真夜中、玄関先で化け物のような巨大犬と取っ組み合いしてるおばはんの図...一瞬かすかな恐怖が...でもそんな思いを顔や態度に出してはヤバイので、あくまでも人間として上に立ち、強く、かつやさしく接しないと。

かなりお腹が空いていたようで、私が与えた残り物のドライフードをぺろっと食べ、まだ去りがたい様子でしたから、首に飼い主宛に「放さないで下さい」と書いたメモをくくりつけて帰してやろうと思ったのですが、首にひもを回すのを嫌がられました。
りっぱな体格だったので飼い犬かなと思うのですが、首輪はしていませんでした。
もし野良犬でまた現れたら用心棒に飼ってもいいなと思います。もちろん猫に対する態度によりますが。

やれやれ、ちかれたびー。犬と付き合うのは疲れますね。