mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

目の前のエサ

高知県東洋町という美しい海の自然に恵まれた町で、財政立て直しのためだと言って町長が町民の反対意見を無視して勝手に核廃棄物最終処分場に立候補したというニュースを見ています。高知県徳島県の県境なので徳島の人にとっても大問題ですね。いや日本全体にとっても、これからこういうケースが増えていくことはそら恐ろしい事態です。「取敢ず穴掘って埋めとける」処分場というものが確保されると、調子に乗って核利用が進みます。

放射性物質の恐ろしさについて、人類はまだまだ無知。そもそも原始の地球は放射能に満ち満ちていたのが気の遠くなるような時間をかけて半減半減を繰り返し、やっと生命が生まれる環境になったものを、一人進化の先頭に立ったサルの亜種が地中から掘り出して、あろうことかそれを再び増産し地上に振りまいている。しかも兵器という形にまでして。最終処分されるもの、それは人類自身に違いありません。
しかも被害は人類だけに止まらず、地球上のあらゆる命に無差別的に降り注ぐのです。それについて人間以外の生命たちは何の意見も表明できない。けれども何らかの方法で人類に対しNOを突きつけてくるのではないでしょうか。

核開発に反対する人々に対して、上記東洋町の賛成派の一人が「日本を原始時代に戻そうというのか」との暴言を吐いていましたが、東洋町に処分場を作らなかったら日本が原始時代に戻るんなら戻ればいいんです。お国のためだと言われて、個々人の信じるところを曲げることにより、どれだけの災禍に見舞われたか、過去の歴史が示しています。自分の信念、あるいは直感でも、外部からの圧力によって曲げないこと、それがひいては一番国のためです。
集団の中には何%かの冷静正確な判断ができる人がいるはずなのですから。そしてそういう人は政治家や利権集団には属していない。目先の利益につられることの危険性を知っているからです。

とにかく核は要りません。核との共存などあり得ません。
或いは、核賛成派の人々が自分自身と子々孫々にわたって毎日何個かの放射性元素を摂取し、超長期計画で人類の体を放射能耐性に改造してから他の人に勧めるのなら考えてもいいですが。