mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

丑三つ時のヘルメット騒ぎ

飼い猫(外猫以外)が15匹という前代未聞の人口爆発ともなれば、毎日入れ替わり立ち替わり誰かが問題を起こしてくれて、ああー、それでこの頃私こんなに忙しいんだ、とやっと納得。その上、ゴロツキのような子も含む外猫が最低3匹やって来て、うなり合いにもなり、寝ていても起こされる始末。
夕べ、深夜2時頃、順番にノミ取りを済ませ、仔猫の中でも一番年上のお姉ちゃんの方を残すのみとなり猫の館を探し回ってもいない。この子はハマちゃん以外ではただ1匹、網戸の下の破れから2階から脱出する方法を会得しているので、ははあ、また外に遊びに行ってると思い、表に出て呼んでみると、確かに鳴き声がします。
ところが、それが意外なところ、頭上からしてくるではありませんか。

猫の館の屋根の構造は鉄筋コンクリートの建物に一階部分の下から見上げる部分には化粧板で目隠しをしてある、つまりその板とコンクリの間には少しの隙間があるのですが、その子はその隙間に入り込んで鳴いている。一体どこから?もう古い建物のこと、その板が腐蝕して垂れ下がったり穴が開いているところがあるのですが、今その子がいる区画は穴の開いている区画とは繋がってない独立した空間、出られないとすれぱ入り口もない!明らかに出ようとして5、6cmの隙間から腕を出しているのですが頭も口先を出すのがやっと。

自分で入ったのだから、ほっておけば必ず出口を探して出てくるはず、とは思うもののやはり気になってほうっておけず、真夜中だというのに脚立を持って来て、その板を破って救出孔を開け、猫を引っ張り出すということに。幸い1箇所、もう穴が開く寸前に腐蝕している部分があり、引っ張ると簡単に猫の体が出るくらいの穴が開きました。

最初何の装備もせずにザルを頭上に捧げて、その中に下りておいでと促しても、ザルの目から下が見えて怖いのか、一向に下りて来ません。その間、ゴミやら木くずやらが私の頭から降り注ぎ目にも入って散々。
しかたなくヘルメットと防護メガネを取って来て、受け皿もザルではなくプラスチックの小さいタライに替え、粘り強く促すと、やがてヘルメットの上に載せて支えているタライにじわっと優しい重さが。やっとタライの中に座ってくれたようです。
脚立のてっぺんから猫共々転げ落ちないよう細心の注意を払って無事脚立の段を下り地上に着陸。

シェフがいてくれれば、とも思いましたが、脚立の上り下りという関節の柔軟性を要求される作業には私の方が向いてます。腰割り、効果抜群。