mojuniの日記

猫イラストレーターmojuniが遂に手に入れたキャンプの様な山暮らし、時々イラスト

紙の絵本の力

うさぎのしっぽさんが印刷して下さった絵本、シェフにも見せました。実はイラスト描いてること、家族友人には殆ど話してなくて、URLなんか2人の例外を除いて誰も知りません。まあ、シェフは描いてる後ろでテレビ観てますから知らないはずはないのですが、今回初めて「作品」として手にとって見てもらいました。
プププ、涙もろいので...とっても入り込んで見てくれました。
「これはひょっとしたら死ぬんじゃないか、と思いながら読んだが、死ななくてよかった」と心から言っていました。「死んでいたら子供にとっては刺激がきつすぎる」と。
実は死んでしまうというストーリーの方がインパクトがあって、訴える力が強いというご意見もあるそうです。そして現実問題として、ウサギの場合、あの絵のように倒れてしまっては本当に命に関わる事態になっているということを、ハッピーうさぎフォーラム主催のTae.Tさまから教えて頂きました。肉食獣で何日も絶食に耐える猫といつでもそこに草があるべき環境で生きている草食動物の違いを改めて知りました。
実は自分でも「死んじゃうことにしようか」と考えたこともありました。実際、飼い主の身勝手で、誰も助けに来てくれないマンションの一室で秘かに死んでしまっているウサギ(に限りませんが)は相当数いるのでは?と考えるとハッピーエンドなんて絵空事ではないかと。
でも読んで下さった方が、その後心に引きずるものの重さを考えて、「死んじゃう」はやめにしました。私自身、猫イラストを描き始める動機とになったあの猫虐殺事件、テレビ報道を見た後の胸の苦しさをずっと抱えたままなので。

ちょっと話がそれましたが、シェフの手の中の絵本を私も横から覗いて一緒に読んだのですが、今更初めて「ドキドキハラハラ」の気持ちを味わいました。特にウサギが倒れている絵、胸が締め付けられる感じ。ウサ飼いさんたちがブログに書いて下さったご感想と同じような気持ちを味わいました。自画自賛もありますが、それとは別にこれはリアルの紙の媒体の持つ力によるものだなあと実感しました。薄くて小さい本だけど、ずっしりした存在感があります。ディスプレイとは違う色の輝き。印刷インクの色の素晴らしさ。ああ、ほんとに印刷物にして頂いてよかった。
うさぎのしっぽさん、ありがとうございました。