市販の剣山には\100ショップで売られている輸入品だけでなくホームセンターの\700〜800超の国産品にも台座が鉛のものが多いようです。私が購入したものもそうでした。材質表示に鉛という文字はなかったと思います。あったら買っていません。白銀色に輝くような重い金属のものは避けなければなりません。
昔活版印刷がまだ残っていた頃、活字屋さんの受付で毎日活字に触っている若い女性が「鉛中毒」というものがあることを知らなかったという事実がありました。会社から何も知らされず、毎日素手で活字をさわり包装する仕事をしていたのです。私の同僚が鉛中毒のことを教えると、その女性は暫くして会社を辞めていました。
剣山ですから私のように肌にじかにつけたりする方が悪いのですが、こんな極端な使い方はしなくても、日常生活の中にモロ鉛の塊が入って来るのは怖いです。表示してある包装紙をとってしまえば材質は分からなくなります。知識のある人は鉛白の鈍い輝きを見れば、明らかに鉄ではないと気づくでしょうが、一般人には無理。こういう有毒金属は鋳造時に鉛という文字を鋳込むようにするなどの制度が必要ではないでしょうか。そう言えばつい最近\100ショップの鉛問題がニュースになっていましたね。\100ショップ、私はいつも助かっていますが、こういう問題は要注意です。たとえ毒物ではなくても、大量の粗悪品のプラスチックの流入は将来日本の国土に災いをもたらすのではないでしょうか。材質だけでなく加工もちゃちだから一度使ったら即ゴミになってしまうようなものが多くなおさら問題です。この頃私は\100ショップでは木・紙・竹・鉄など自然素材のものしか買わないよう心がけています。
